エアコン部品に吹きかけて、エアコンをキレイにするエアコン洗浄スプレーは、手軽に汚れやカビを落としてくれて、とても便利な清掃用品です。
しかし、最近はエアコン洗浄スプレーによるエアコンの故障や、火災の発生などのが起きています。
エアコン洗浄スプレーは誰にでも使える分、しっかり落とせるものではありません。
さらにエアコン製造メーカーはエアコン洗浄スプレーを禁止しているところもあります。
はたしてエアコン洗浄スプレーはいけないものなのでしょうか？
効果がないというわけではないのですが、基本的にエアコン洗浄スプレーはリスクが高くおすすめしません。
エアコン洗浄スプレーというより、使い方に問題があるようです。
今回はエアコン洗浄スプレーの裏技も含め、エアコン洗浄スプレーをうまく使うコツや注意事項などを紹介します。
目次
エアコン洗浄スプレーは効果がある？
エアコン洗浄スプレーは、クリーニング業者が開発した製品や洗剤を発売している会社から発売されているものもあり、効果はないと言えませんが、エアコン清掃のプロが使用している洗浄剤よりは弱いものになっています。
エアコン洗浄スプレーがプロ仕様の洗浄剤より洗浄力が弱い理由
市販のエアコン洗浄スプレーは、エアコンの清掃のプロが使うものではなく、一般の人が使うスプレーとなっています。
なぜなら、プロ仕様のように効果が強いと取り扱いが危険な場合がある上に、部品によってエアコン洗浄スプレーの種類が違い、知識がないと効果がうすいばかりか、エアコンの故障の恐れやがあるからです。
エアコン洗浄スプレーのメリット
自分の予定に合わせて、好きな時にエアコンの掃除ができます。
またエアコンクリーニングを依頼するより値段も安く上がるのもポイントです。
依頼や問い合わせをする手間もなく、エアコン洗浄スプレーも購入しやすいので、
気軽にエアコンの掃除ができます。
エアコン洗浄スプレーデメリット
一般用なので、プロ仕様より洗浄効果が弱く、汚れに対してエアコン洗浄スプレーの量が足りない場合もあります。
エアコン清掃のプロは、汚れに対しての必要な洗浄料を把握し、洗浄料も十分に用意しているので、しっかりとエアコンの汚れを落とせます。
それに比べ、一般の人には汚れの具合が把握できず、中途半端なクリーニングになってしまうことが多いようです。
またエアコン洗浄スプレーはエアコンメーカーが禁止しているところが多く、間違ったエアコン洗浄スプレーの使い方をして、エアコンが故障しても修理保証の対象外となるので、エアコン洗浄スプレーを使うには注意が必要となります。
主なエアコン製造メーカーも、エアコン洗浄スプレーに関して、次のような意見を述べています。
シャープ
市販の洗浄スプレーを使ってエアコン内部の洗浄を行ってもいいですか？
洗浄剤がエアコン内部の電気系統、プラスチック部などにかかると、故障の原因となったり、ケガや感電・水漏れなどの危険性もあります。
そのため、エアコン内部の構造についての知識（電気系統の配置、プラスチックに及ぼす薬剤の影響に関する知識）が必要となりますので、専門知識を持たれない方によるエアコン内部の洗浄はお勧めできません。
ダイキン
エアコンのお手入れ方法を教えてください
回答
本体内部
市販の洗浄スプレーについて
市販の洗浄スプレーは、ご使用しないでください。
エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。
誤った方法で洗浄をすると、部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こし、
最悪の場合は発煙発火につながるおそれがあります。
パナソニック
【エアコン】洗浄スプレーでお手入れはできるか
市販の洗浄スプレーは使わないでください。エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。お客様ご自身で洗浄を行うと、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障等を引き起こし、最悪の場合、発煙・発火につながるおそれがあります。
日立
よくあるご質問
エアコンクリーニング(内部洗浄)をしたいです。
エアコンクリーニング（内部洗浄）はお客様ご自身では行わず、高い専門知識を有する業者にご依頼ください。
洗浄方法や、使用する洗浄剤の選定、取り扱い、処理などに高い専門性が必要です。正しい方法で行わないと、内部部品の破損や、電気部品の絶縁不良、水漏れなどを引き起こしてしまうことがあります。
※市販の洗浄スプレーのご使用はお控えください。
富士通
よくあるご質問：エアコン室内ユニットの熱交換器（アルミフィン）が汚れていますが自分で掃除できますか？
室内ユニットの熱交換器（アルミフィン）など内部の洗浄はお客さまご自身でしないでください。
三菱電機
市販の洗浄スプレーは使用できますか？
市販の洗浄スプレーのご使用はお控えください。
エアコン内部の洗浄は熱交換器などの汚れを除去する方法が一般的ですが、その洗浄方法や使用する洗浄剤の選定・取り扱い・処理に高い専門性が必要です。お客様自身で実施したり、正しい洗浄剤の選定と洗浄方法で行わないと、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こすことがあります。
エアコン製造メーカーは、エアコン洗浄スプレーを使っていけないというより、エアコンやエアコンクリーニングの知識がない人が、内部洗浄するのを控えてほしいようです。
エアコン洗浄の知識がないと、エアコン洗浄スプレーの使い方が悪く、吹きかけてはいけないところに吹きかけてしまい、エアコンの故障や火災が発生してしまう事故もあります。
エアコン洗浄スプレーを使用するポイント
エアコン洗浄スプレーを使用して、エアコンの掃除をしたい時にはどうしたらいいのでしょうか？
エアコンのスプレーにも種類が色々あり、エアコンフィルターを掃除するような、部品を外して掃除ができるようなら問題ありません。
しかし、エアコン内部洗浄用のスプレーは注意が必要です。
きちんと落としきれない、または、使い方を間違えるとエアコンの故障や事故になる恐れがあります。
エアコン製造メーカーの指摘もあり、エアコン内部のスプレーはあまりお勧めはできませんが、裏技として、エアコン清掃の依頼ができない時の緊急手段として使うのが良いでしょう。
エアコン清掃の依頼をしたくても、エアコン清掃業者は繁忙期にはなかなかと予約が取りづらく、エアコンメーカーも繁忙期はエアコンクリーニングは受け付けていないところがあります。
エアコンの汚れが酷く、エアコンが臭いなどクリーニングしなければいけない状況になった時、一時的にエアコン洗浄スプレーを使うのがいいでしょう。
エアコン洗浄スプレーを使った後は、エアコン業清掃業者やメーカーに依頼して、しっかりとクリーニングをすることをお勧めします。
エアコン洗浄スプレーを使用した後、エアコンをつけたら焦げくさい臭いや異音がする、または動作が不安定になるなどの通常と違う事が起きたら、すぐにエアコンの使用を止めエアコンのコンセントを抜いておきましょう。
その後、必ずメーカーや購入店などの相談窓口に連絡してください。
エアコン洗浄スプレーの種類
エアコン洗浄スプレーの種類は各部品によって種類があります。
大まかに分けて、アルミフィン、ファン、フィルターのクリーニングスプレーがあり、スプレー以外にもエアコンを掃除できる便利グッズやドレンホースを掃除するドレンクリーナーなどがあるので、用途によって使い分けてください。
おすすめのスプレー
今回は、Amazonおすすめと高評価の上位からピックアップしました。
香り違いの商品は一つにまとめてご紹介します。
アルミフィン
アース製薬
らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus 無香性
コパ・コーポレーション
水から生まれた エアコン内部クリーナーシュ！シュ！
ショーワ
くうきれい エアコンアルミフィン洗浄剤
ファン
ショーワ
くうきれい エアコンファン洗浄剤
コパ・コーポレーション
カビッシュトレール
フィルター
金鳥
アミライト フィルター洗浄スプレー
エアコン洗浄スプレーを使うときの3つの注意点
エアコン洗浄スプレーを使う時には注意しないといけない点があります。
注意しないと事故が起こることがあるので、しっかり守ってエアコン洗浄しましょう。
1.窓を開け換気する
エアコン洗浄スプレーする際に、スプレーが空気中に飛び散る、臭いがきつい事があるので必ず窓を開けて換気してください。
2.エアコン本体とフィルター等の部品を完全に乾燥させる
エアコン内は通常でも湿気が多く、カビが生えやすい状態です。
エアコンスプレーをかけた後は乾燥させないと、濡れたままで運転してしまい、そこに落としきれていないスプレーや汚れを元にカビが生えてしまいます。
カビを防ぐためにはエアコン本体や部品をしっかり乾燥させるのが重要です。
乾燥させるにはエアコンの内部クリーン運転や送風で乾燥させます。
3.電気部分にスプレー液を吹きかけない
エアコンの電気部分にスプレーの成分やホコリが原因で、トラッキング現象が起こり、火災が発生する恐れがあります。
電気部分には必ずしっかり養生してスプレーがかからないようにしてください。
こちらに、エアコン洗浄スプレーを電気部分に吹きかけた時の実験動画がありますので、ぜひ一度ご覧ください。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
エアコン 4.内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火
エアコン洗浄スプレーを使った掃除方法
エアコン洗浄スプレーを使った時には気をつけることがたくさんありますがスプレーを使った時にはどのように掃除をするのでしょうか？
ここではアルミフィン、ファン、フィルターの掃除方法をご紹介します。
初めにやっておくこと
エアコンの基盤やエアコン周りにスプレーがかからないよう養生してください。
※養生はエアコンを完成させれば完全に乾燥するまで外さないでください。
エアコンの電源を切り、コンセントを抜いてください。
窓を開けて換気してください。
アルミフィン
1.エアコンカバーとエアコンフィルターを外します。
※エアコンカバーがネジで止まっている場合には、自分で外すのが難しいので、エアコン清掃業者やメーカーに頼むのがおすすめです。
2.アルミフィンを掃除機で軽くかけます。
掃除機を強くかけてしまうと、フィンが潰れるので、注意が必要です。
掃除機で取りきれなかった埃は、ブラシなどでそっとこすって落とします。
3.アルミフィンにエアコン洗浄スプレーを吹きかけます。
洗浄スプレーを吹きかける時に、あまり離してしまうと奥まで届かず効果が半減してしまいます。
4.スプレーを吹きかけ、時間をおいて汚れが落ちるのを待ちます。
(商品によって時間が違うので、必ず説明書を読んでください)
(注意)
エアコンの電気部分は、必ずしっかりと養生し、エアコン洗浄スプレーがかからないようにしてください。
スプレーがかかってしまうと故障や火災の原因になります。
5.リンスがある場合、洗浄後にリンスします。
リンスが足りない場合は、市販のスプレーボトルに水を入れてスプレーをして、残っている洗浄剤を落とします。
洗浄剤をしっかり落とさないと、エアコン内部にカビが発生する場合があるので、注意してください。
落とした汚れはドレンホースから流れてきます。
ドレンホースが詰まっていると、うまく流れずにエアコンから汚れた水が出てくる時には、ドレン用ポンプで詰まったものを取り除きます。
ドレン用ポンプおすすめ
イチネンTASCO ドレン用サクションポンプ
6.クリーニングが終わったら、エアコン内部を乾燥させます。
乾燥は送風や内部乾燥機能を使って、しっかりと乾燥させてください。
しっかり乾燥しないとエアコン内にカビが生える原因になります。
ファン
1.エアコン養生シートなどを使いエアコン自体を養生し、ファンの汚れが落ちてくるのを防ぎます。
2.スプレーを吹きかけ、時間をおいて汚れが落ちるのを待ちます。
(商品によって時間が違うので、必ず説明書を読んでください)
3.時間が経ったら、エアコン洗浄スプレーのリンスを吹きかけ汚れを落とします。
リンスが足りない場合は、市販のスプレーボトルに水を入れてスプレーをして、残っている洗浄剤を落とします。
洗浄剤をしっかり落とさないと、エアコン内部にカビが発生する場合があるので、注意してください。
4.すすぎが終わったら、エアコン内の水がしっかり外に出るまで待ちます。
5.クリーニングが終わったら、エアコン内部を乾燥させます。
乾燥は送風や内部乾燥機能を使って、しっかりと乾燥させてください。
しっかり乾燥しないとエアコン内にカビが生える原因になります。
フィルター
1.エアコンカバーを開けフィルターを外します。
外したフィルターに、エアコン洗浄スプレーを吹きかけしばらく待ちます。
目安としては泡が弾けきって落ち着いてきたら洗浄完了です。
シャワーやホースの水で洗剤を洗い流してください。
洗い流した後は、風通しの良い日陰でフィルターを乾燥させます。
完全に乾燥させたらフィルターを元に戻します。
この時に送風や内部乾燥機能を使い、乾燥させる良いでしょう。
自分でやるよりプロに任せたほうが安心
エアコン内部は分解しないとクリーニングは難しいので、エアコン清掃業者にお任せした方が安心です。
エアコン洗浄スプレーを使ったクリーニングはエアコン洗浄スプレー自体より、エアコン内部を知識や技術がない人がクリーニングするのが、おすすめできません。
プロに任せたほうがいい3つの理由
1.エアコンを分解知識と技術
エアコンを徹底洗浄するには、エアコンとエアコンクリーニングの知識が必要です。
エアコンの技術とエアコンのクリーニング技術を習得し、クリーニングの経験を積んでいかないと、エアコンがキレイにならないばかりか故障する原因にもなります。
2.プロ仕様の洗浄剤と道具
エアコン清掃業者は、汚れに合った洗浄剤を使ってクリーニングします。
プロ仕様の洗浄剤は効果が強い分、扱いに慣れていない一般の人が使用するのは大変危険です。
掃除道具も、高圧洗浄機などプロ仕様の道具は、慣れないと上手く操作ができずに、クリー思わぬところにかかってしまい、部屋を汚す原因となります。
また電気部分にかかってしまうと、エアコン故障や火災の原因となる恐れもあります。
3.手間がかからない、費用対効果が高い
自分でクリーニングしなくていいので、プロが清掃している間、用事を済ませられます。
自分で時間をかけてもクリーニングしても、一般のエアコン洗浄スプレーは、プロ仕様より洗浄力が弱く、エアコンクリーニングの知識や技術が無いとクリーニング効果も薄いので、少し高くついても、しっかりクリーニングしてもらえるプロの方がおすすめです。
エアコンクリーニングのプロはどのようなもの？
エアコンクリーニングのプロは、エアコン清掃業者やエアコンメーカーなど、エアコンやエアコンクリーニングの知識や技術を持っています。
エアコンメーカーはエアコンの知識も高く、エアコンの調子が悪い時など相談に乗ってもらうこともできますが、予約などの手続きに時間がかかったり、メーカーによってはエアコンのクリーニングを受け付けていないところもあります。
エアコン清掃業者は、エアコンの調子が悪いなどの相談は受け付けてはいませんが、メーカーに比べて対応が早くクリーニングの予約も取りやすい面があります。
その他、メーカーに比べてエアコンクリーニング料金が安い業者が多いのも特徴です。
故障等の問題がないようなら、エアコン清掃業者に依頼するのがいいでしょう。
エアコン洗浄スプレーは、万が一の時などの裏技として使い、基本的には、定期的なエアコンの手入れをし、汚れが目立ってきたら、エアコン清掃業者に頼むのがおすすめです。
エアコンクリーニングの依頼は、クリーニングの質や実績も大切
エアコン知識がないと正しい方法で掃除をするのが難しい電化製品です。
知識や技術がある業者の判断として、クリーニング士などのエアコンクリーニングの資格を持っていることも、質の良い業者の判断基準となります。
ホームページでサービス内容をチェックし、疑問点や要望があったらどんなに細かなことでも問い合わせするのが大切です。
問い合わせにしっかり答えてくれる業者は信頼できるでしょう。
エアコン掃除でお悩みの埼玉県の方へ
エアコンの掃除はしたいけれど時間がない、本格的な掃除を業者に依頼したいけれど値段が気になるなど、エアコンクリーニングでお困りの際には、「web予約」または「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください。
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